伊藤忠エネクス株式会社
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森林木質バイオマス

 木質バイオエネルギーの利用は、バイオマス・ニッポン総合戦略(※)の主軸の一つですが、集荷システムの構築が難しく利用にあたるコストが高い為、全国的な普及度は低いといえます。全国的普及には、以下の課題解決が必要と考えられます。
・ 林業事業の課題:
   -大型・効率的な外材に対する競合力
   -伐採および集荷のコストの低減
   -林業従事者の確保
・ 木質バイオエネルギー事業の課題
   -傾斜の激しい山からの集荷システムの構築
   -大規模な保有地の確保
   -自然環境による供給不安定の解決
 
■木質バイオエネルギー事業のあり方について
 以上の課題を踏まえて木質系のエネルギー利用について検討した結果、単にエネルギー利用だけを考えていては実用化が困難であり、森林の総合的な利用検討が必要という結論を得ました。
・  事業の自立には、森林事業から製材事業まで含んだ利用方法の検討が必要。
・  地域の林業事業者や製材事業者が、集荷・施設運営・製品販売・エネルギー販売を行う 事業体を組織し、合理的に役割を分担することにより木質利用は大きく前進。
・  自治体の協力(自治体から需要家への推薦や観光資源への利用など)が得られれば、官民共同の事業として有望である。
 
(※)バイオマス・ニッポン総合戦略
 地球温暖化の防止、循環型社会の形成、競争力ある新たな戦略的産業の育成ならびに農林漁業,農山漁村の活性化をめざし、平成14年12月に閣議決定されたバイオマスエネルギー利用総合戦略のこと。再生可能な生物由来の有機性資源であるバイオマスの利活用を、政府として総合的に推進していく方向性を示しており、平成18年3月に改正されました。
 
木質利用のイメージ図
 
 伊藤忠エネクスは、林野庁、ペレット工場、燃焼機器メーカー、林業メーカーなどへのヒアリングや文献調査を行い、地域の特性を生かした事業(林業と木質燃料転換の融合事業化)への検討を進めてまいります。
 現在、木質系の燃料利用化は多くの課題があり、取組み例が少なく運営も厳しい状況ですが、今後社会的必要性や木質系に重きを置く国策から、近い将来において需要が高まることが予測されます。需要家の賛同、そして政府や地域の自治体の協力を得て、木質バイオ燃料利用の事業化を推進してまいります。