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News Release
2004年
 

2004年5月26日

世界初となる既存ガススタンド併設型の水素ステーションが完成

 
1.相模原水素ステーション開所式を開催いたしました

 この度、燃料電池自動車用水素供給設備としては世界初となる既存LPガススタンド(オートガススタンド)併設型の水素ステーションが完成し、5月26日神奈川県相模原市のシナネン(株)相模原営業所内にて、「JHFC相模原水素ステーション」の開所式を行いました。

 

式典会場風景
  経済産業省/資源エネルギー庁、神奈川県及び相模原市、(財)エンジニアリング振興協会(ENAA)、(財)日本自動車研究所(JARI)、燃料電池実用化推進協議会(FCCJ)など関係団体及びトヨタ自動車株式会社を始め各自動車メーカーの方々にご出席いただきました。燃料電池自動車も4台(トヨタ/FCHV、日産/X−trailFCV03、ダイムラークライスラー/F−Cell、三菱自動車工業/MITSUBISHI FCV)出展していただき、大規模な開所式となりました。

2.相模原水素ステーションの概要
 本施設は、伊藤忠エネクス株式会社(本社:東京都目黒区/社長:山田 清實)、栗田工業株式会社(本社:東京都新宿区/社長:藤野 宏)、シナネン株式会社(本社:東京都港区/社長:服部 輝雄)の3社共同で平成15年度から参画している「水素・燃料電池実証(JHFC)プロジェクト」の一環として、燃料電池自動車用水素供給設備のノウハウを蓄積するための様々な実証試験を行うものです。

 「JHFC相模原水素ステーション」は、アルカリ水電解水素発生設備及び圧縮機をトラックに搭載した「移動式水素製造設備」と、蓄ガス器・ディスペンサーなどの「水素供給設備」から構成されています。主な特長としては、@化石燃料から水素を製造する一般 的な方式でなく、水と電気から水素を製造する「アルカリ水電解方式」をJHFCプロジェクトとして初めて採用したこと、A水素発生設備を常設する従来の定置式に対し、水素発生設備と圧縮機をトラックに搭載した移動式(車載型水素発生設備)を採用していることなどがあります。これらの特長を活かすことで、設置スペースに制約のある、現在営業中のLPガススタンドへの併設を世界で初めて実現しました。

 また本方式の実用化は、水素製造に必要な水道と電気のインフラ環境が既に整備されているわが国において、ガソリンスタンドやLPガススタンド網を活かして普及が図れることから、水素ステーション網の早期展開に大きく貢献するものと考えています。

 伊藤忠エネクス(株)・栗田工業(株)・シナネン(株)の3社は、今回完成した水素ステーションにおいて、様々な実証試験を重ねていくことで、燃料電池自動車用水素供給設備の運営ノウハウを蓄積し、今後共同で燃料電池自動車普及に伴う水素ステーションの全国展開を図っていく予定です。

【参考】
「水素・燃料電池実証(JHFC)プロジェクト」
経済産業省固体高分子形燃料電池システム実証試験のうち、(財)エンジニアリング振興協会の実施する「燃料電池自動車用水素供給設備実証等研究」と(財)日本電動車協会の実施する「燃料電池自動車実証研究」から成る大規模な実証プロジェクト。
「相模原水素ステーション」
@ 建設地シナネン株式会社 相模原営業所内
A 主要仕様
  1)原料:水、電気
2)水素製造方式:アルカリ隔膜水電解方式
3)水素製造能力:30Nm3/h
4)水素の純度:99.99%以上
5)充填能力:乗用車連続5台またはバス1台充填
相模原水素ステーション外観

問合わせ先
伊藤忠エネクス株式会社

経営企画部 IR広報担当
担当:坂上
03-5436-8206
プロジェクトの概要・目的
このプロジェクトは、(財)エンジニアリング振興協会が経済産業省の補助事業である「固体高分子形燃料電池システム実証等研究」の一環として公募し、燃料電池自動車用に水素燃料を製造、充填する設備の実証試験を行うものであります。実使用条件における技術的課題を抽出するとともに、環境特性・エネルギー効率・燃料性状・安全性・耐久性等に関するデータを取得し技術開発を推進するのが目的であります。
設備の特徴
今回の燃料電池自動車用水素供給設備(JHFC相模原水素ステーション)は、水素発生設備を車載式とし、複数の水素供給設備で供用できます。更に既存のオートガススタンドや規制緩和後のガソリンスタンドに併設することを考慮して、設置する機器を少なくし省スペースで、初期投資を抑えた水素インフラを全国に整備できるところに特徴があります。
3社は今回の実証実験を通して、燃料電池自動車用水素供給設備運営のノウハウを蓄積し、今後共同で燃料電池自動車普及に伴う水素供給設備の全国展開を図っていきます。
各社の取組み・役割
栗田工業は 3年前より新事業としてエネルギー分野への参入を進めており、今回のプロジェクト参画を契機として、技術開発を更に進め、事業化にはずみをつける考えであります。
栗田工業の本プロジェクトの役割は、車載型水素発生整備等及び全体のとりまとめを担当します。 シナネンは今後大きな期待が寄せられる新エネルギー分野への展開の一環として、今回のプロジェクトで、燃料電池自動車への水素供給及びステーション運営のノウハウを蓄積し、事業化への足掛かりとします。
シナネンの本プロジェクトにおける役割は、水素ステーションの運営・管理を担当します。 伊藤忠エネクスはガソリンスタンド2,132店舗・オートガススタンド53店舗(直営・関係会社のみ)の拠点を有し、将来におけるガソリンスタンド・オートガススタンドとの併設も視野に入れて、近未来に到来するであろう水素時代の展開を模索しています。 伊藤忠エネクスの本プロジェクトの役割は高圧ガス設備・ディスペンサー等を担当します。