伊藤忠エネクス株式会社
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ニュースリリース

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2004年

2004年8月13日

車両総重量(注1)8t中大型DME(注2)トラックのナンバー申請と公道走行テスト実施に伴うインフラの整備について

 

当社は、伊藤忠商事、コープ低公害車開発、産業技術総合研究所、三菱ガス化学、JFEホールディングス、福山通運、小野測器、岩谷産業と共同で、環境負荷が小さいクリーンなエネルギーであるDME燃料を用いたDME自動車に関する研究開発を進め、このほど完成した車輌総重量8トンDMEトラックの公道走行テストを開始するに当たり、ナンバー取得のために国土交通省に申請書類を提出しました。ナンバー取得は、9月末ないしは10月初旬になる見通しです。

更にインフラ整備の取り組みとして、横浜市にあるニヤクコーポレーション首都圏センター敷地内(横浜市鶴見区安善町1-2-3)にDMEスタンドを設置し、新潟市に自動車用DME燃料調合装置や輸送車(DMEタンクローリー)などを完成いたしました。

本研究開発は、独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構(旧 石油公団)の公募事業「石油・天然ガス開発・利用促進型特別研究」に応募受託した以下の2テーマに基づき、実施するものです。

「中大型DME自動車の実用化研究開発」(平成14年〜15年)
「DME自動車の実用化フリート試験研究開発」(平成15〜16年)

(注1)車両総重量:空車重量+積載重量+人員(2名×55kg)の合計重量。一般的には車両総重量の半分が最大積載重量であり、車両総重量が8トンの場合は一般的には4トンというが、荷物室をどのようなもの(冷凍室、保冷室、ドライバン、平台などで重量が異なる)にするかによって、最大積載重量が異なる。本車両の場合、3,300kgとなる。

(注2)DME:ジメチルエーテル、物性がLPGに類似している化学品。化学式は『CH3OCH3』で、溶解性があり、現在は化粧品や殺虫剤などの噴射剤として利用されている。DMEは硫黄酸化物や「すす」を全く発生せず、窒素酸化物の発生量も大幅に削減できる等環境負荷が小さく、ディーゼル自動車燃料、発電用燃料、LPガス代替燃料等の幅広い用途に使用可能なクリーンエネルギーである。


取り組みと成果
(1) 車両総重量8トンDMEトラックのナンバー取得のため申請書類を提出しました。
1: 中大型DMEトラックは、産業技術総合研究所テストコースにて既に1200km走行し、好調な走りを見せております。また、燃費・騒音テストを行い、軽油使用トラックと比較し、燃費は同等、騒音が低下という好結果を出しております。
2: 大臣特認によりナンバーの取得後、長距離行動実証テストを行う中で、耐久性能など検証してまいります。新潟−つくば(距離:約400km)、新潟−横浜(約400km)の長距離フリート試験を実施し、耐久性・実用性を実証します。
 

新短期規制車:
大気汚染防止法により定められた排ガス規制値をクリアした初年度登録車

   
(2) 公道実証走行実施のためのインフラの整備
1: DME(自動車用燃料供給用)ローリーの完成
 
〈イ〉 今回製作したDMEローリーは、充填スタンドへのDME供給はもとより、自動車燃料タンクに直接充填する機能を持ち合わせた両用供給設備です。日本で初めての自動車用燃料としてのDME専用配送車両です。
〈ロ〉 DME導入初期段階において、インフラ未整備地域でのDME供給機器として大いに役立つと期待されます。
 
ニヤクコーポレーション新潟センターに本拠を置くDMEローリー。右の後方からの写真にあるとおり、本ローリーはDMEスタンド用ライン、DME自動車充填用ラインにより、二つの供給機能を持つ。
 
2: DMEスタンドの設置(増設)
 

DME充填スタンドが株式会社ニヤクコーポレーション首都圏センター内(横浜市鶴見区安善町1-2-3)に完成いたしました。施工はミクニキカイ株式会社。このスタンドは普及初期段階のものとして、運輸会社などの自家給油用、フリート系ガソリンスタンド併設用として考案されたものです。ポンプや散水設備を持たない第二種製造設備のため、低コストで、大量普及が可能となります。また、高圧ガス取り扱い資格者が不要で、誰もが取り扱いできます。

充填速度は25L/分を確保しLPGと同等で、充填方法は簡単、かつ、火気距離8mを確保すれば設置可能であることから、近い将来の普及可能なスタンドとして期待できます。さらに、今年末に川崎市内にも4ケ所目のDMEスタンドが建設される予定です。

見学のご希望の方は田中(電話:03-5436-8238)までお願いいたします。

ニヤクコーポレーション敷地内(横浜市鶴見区)にあるDME充填スタンド
 
3: 自動車用DME燃料製造設備の完成
 

自動車用DME燃料製造設備を株式会社東邦アーステック内(新潟市黒鳥町1437-1)に完成しました。充填スタンドも併設しております。施工は株式会社パステック。
純粋なDMEは、潤滑性が乏しいため、脂肪酸系の潤滑性向上剤を添加することにより、軽油と同等の利用が可能になります。

本設備は、純粋なDME用貯槽と潤滑向上剤を混合させる装置および潤滑性向上剤を混入した自動車用燃料であるDME貯槽から構成されています。
自動車用DME燃料を製造する日本で最初のプラントです。

なお、取材・見学のご希望の方は、三菱ガス化学株式会社殿 高田様(電話:03-3283-4864)までお願いいたします。

東邦アーステック敷地内(新潟市黒鳥町)にあるDME燃料製造(調合)装置
設備の特徴
今回の燃料電池自動車用水素供給設備(JHFC相模原水素ステーション)は、水素発生設備を車載式とし、複数の水素供給設備で供用できます。更に既存のオートガススタンドや規制緩和後のガソリンスタンドに併設することを考慮して、設置する機器を少なくし省スペースで、初期投資を抑えた水素インフラを全国に整備できるところに特徴があります。

各社の取組み・役割
栗田工業は 3年前より新事業としてエネルギー分野への参入を進めており、今回のプロジェクト参画を契機として、技術開発を更に進め、事業化にはずみをつける考えであります。
栗田工業の本プロジェクトの役割は、車載型水素発生整備等及び全体のとりまとめを担当します。 シナネンは今後大きな期待が寄せられる新エネルギー分野への展開の一環として、今回のプロジェクトで、燃料電池自動車への水素供給及びステーション運営のノウハウを蓄積し、事業化への足掛かりとします。
シナネンの本プロジェクトにおける役割は、水素ステーションの運営・管理を担当します。 伊藤忠エネクスはガソリンスタンド2,132店舗・オートガススタンド53店舗(直営・関係会社のみ)の拠点を有し、将来におけるガソリンスタンド・オートガススタンドとの併設も視野に入れて、近未来に到来するであろう水素時代の展開を模索しています。 伊藤忠エネクスの本プロジェクトの役割は高圧ガス設備・ディスペンサー等を担当します。