PROJECT STORY プロジェクトストーリー

産業ガス海外現地法人
PT.ITC ENEX INDONESIA
立ち上げプロジェクト

日本国内を主要マーケットとして石油製品・ガス・電力事業を行ってきた伊藤忠エネクス。しかし今後、人口減少や省エネ化の影響を受け国内での収益縮小が予想される。新たなビジネスのありかたを模索する中、フィリピンIsla 事業と並び海外へのマーケット開拓を実行するため、開始されたのが今回のインドネシア法人設立プロジェクト。伊藤忠エネクスグループ初の100%独資プロジェクトとして、2015年10月にスタートしたものだ。インドネシアのカラワン工業団地の近隣企業向けに、各種高圧ガスの販売・供給を行う現地法人、PT.ITC ENEX INDONESIA 。この設立にあたりフィリピンIsla LPG Corporationでの3年間のミッションを終えて、赴任したのが、金井敦史だった。

プロジェクトオーナー

電力・ガス事業グループ ホームライフ部門
PT.ITC ENEX INDONESIA(出向)
取締役 マーケティング担当

金井 敦史

2004年入社。ミルク宅配事業部へ配属となったのち、
LPガスタンクローリーやシリンダーの卸業務を経験。
スマートエネルギー事業部を経て、2013年よりLPガス販売事業に携わる。
現在はインドネシアでの産業ガス事業を担当。

インドネシアでの成功は、
きっと日本にも大きな還元がある。

伊藤忠エネクスの海外での拠点設立は、たんなる国内市場の縮小を受けての海外進出ではけっしてなく、多くの意義を含んだプロジェクトだと言えるでしょう。
まず大きく期待されたのが、エネクス55年の歴史で国内に築き上げた事業モデルをエネクスグループとして海外に移植し、海外事業の収益モデルを構築することです。エネクスグループの海外拠点設立は将来、LPG、電力、石油事業の新たなビジネス展開も生み出すことができます。また、インドネシアを拠点に持つ日本企業と取引する事で、日本国内での未開拓先への新規取引が可能になると考えています。日本とインドネシアの2ヵ国同時取引が海外発信でできるようになれば、エネクスグループのシェア拡大も夢ではありません。
それからもう1つ、今回の拠点設立が100%当社グループの独資で行われているということです。これまでも海外事業がなかったわけではありませんが、そのほとんどが伊藤忠商事主導のプロジェクトでした。しかし今回は、私たちがメインとなって自ら切り拓くプロジェクト。海外事業を経営できる人材を育成することも私たちの重要な任務です。国内で蓄積してきたスキルとノウハウを活かしつつ、これからの当社に還元できるオリジナルな学びがきっと得られるはずだと信じています。

すべてがゼロから。
自らの手で
新しいことがはじまる。

新会社設立は、すべてがゼロスタート。会社設立手続きや工場建設はもちろん、元売との仕入交渉や受発注業務、在庫管理、充填配送管理などのインドネシア式販売フローの構築には多くの時間を費やしました。特に英文で業務上に関わるすべての契約書を作成すること、及び弁護士との法務についての英語での交渉はハードなものでした。
それでも無事に新会社をスタートさせることができたのは、チームアルゴンのおかげです。アルゴンとは、大気中に0.93%程度しか存在しない希少なガスで、高品位な溶接加工にアルゴンが使われます。つまり、希少な人材が集合し、より高品位かつ強力な溶接を実現し、強固なチームを結成しました。毎日10歩進んで7歩下がりながら着実に目標を達成し、新会社を立ち上げていく歴史を共に作れることは何よりのやりがいです。
そして、初回納品を迎えた日。チームアルゴン全員に見送られ工場を出発し、初々しい緊張した雰囲気の中、配送員の手で納品され、インドネシアの南国の太陽に照らされた深緑のシリンダーを見た瞬間、このプロジェクトに携わってくださった方々への感謝と、ここから新しいことが生まれていくんだ、と感じた瞬間でもありました。

ようやく立ち上がったプロジェクトを、
今度はエネクスを支える存在に。

このプロジェクトは始動してからわずか1年あまり。人間の子どもで言えば、ようやく立ち上がることができるようになったくらいです。着実な成長を実感しつつも、まだまだこれから。日本からの支援やサポーターの増加を受け、これからがさらに楽しみですし、いつか当社の中で主要な事業へと成長していくかもしれません。
このプロジェクトがまだまだこれからであるのと同様に、当社には、これから立ち上げるべき事業がたくさん眠っています。ゼロスタートの経験は、いまの当社だからこそできることであり、国籍・人種に拘らず自分の壁を突破する良い機会になります。この会社の先輩たちが築いてきたビジネスを受け継ぎながらも、我々がまったく新しいビジネスを生み出していく面白味を、たくさん味わえる場所があると感じています。

※2017年3月現在