伊藤忠エネクス株式会社

人材マネジメント

●基本的な考え方

基本方針

エネクスグループでは1961年の創業当時から「企業にとって最も大切な財産は“人”である」と捉えており、人材こそが価値創造の中心であり、持続的成長と中長期的な企業価値向上の原動力であると考えています。多様な価値観を尊重し、人材が活躍できる働きがいのある会社を目指し、以下の人材戦略に取り組んでいます。

  1. 目標を共有し、各々の立場から貢献する働きがいのある職場環境の醸成
  2. 国籍・性別・年齢等に捉われない多様な人材が活躍できる場の確保・提供
  3. 社員一人ひとりの個性・役割を尊重した人材育成プランの策定・推進
 

●雇用と福利厚生

・働き方改革「ENEX EARRY BIRD」の推進

働き方改革「ENEX EARLY BIRD」

伊藤忠エネクスでは、「より良い会社」「働きがいのある会社」「家族・社会に誇れる会社」の実現に向けて、働き方改革『ENEX EARLY BIRD』の取組みを2016年より開始し、従業員が働きやすい環境整備に取組んでおります。

  • 【アプローチとKPI】

    • 夜型残業から朝方勤務に転換
    • 顧客や社内の会食・飲み会は22時まで
    • 有給休暇の取得率 目標80%以上
    • BMI25未満の社員割合 目標8割以上
    • 非喫煙者の社員割合 目標8割以上
    • コミュニケーションの質を2ランクアップ
    • 会議・ミーティングの質を2ランクアップ
    • 資料・文書の質を2ランクアップ
  • 長時間勤務の防止

    • 夜型残業から朝方残業へ転換 20時以降原則禁止、22時以降禁止
    • 顧客や社内の会食・飲み会は22時以降禁止

    社員の力を最大限に発揮できるよう、無駄な残業を廃止し、長時間労働の是正に取り組んでいます。
    また、顧客や社内の会食・飲み会は22時以降禁止を徹底しています。

     

  • 社員の健康増進

    • 有給休暇の取得率 80%以上
    • BMI25未満の社員割合 目標8割以上
    • 非喫煙者の社員割合 目標8割以上

    社員のワークライフバランスの向上のため、「働くときは働き、休むときは休む」というメリハリある働き方を全社員が実践できる環境の整備に取り組んでいます。また、従業員の健康が経営の基盤という認識のもと、健康保持増進のための施策を積極的に展開しています。

  • 仕事の質の向上

    • 会議・ミーティングの質を2ランクアップ
    • 資料・文書の質を2ランクアップ
    • コミュニケーションの質を2ランクアップ

    生産性の向上を目的とし、ペーパーレス推奨による紙媒体資料の削減、社内会議のための資料を削減することで、業務効率を追求しています。

■ワークライフバランスの推進

(休暇制度)
有給休暇 全社員一律20日
※前年度繰越分も別途最大20日間
※疾病により長期欠勤となった場合には過去2年間に切り捨てられた有給休暇を充当可能
特別休暇 転勤時、結婚時、親族の死亡時(弔事休暇)、産前産後、配偶者の分娩時、天災地変その他やむを得ない事由、生理休暇、公傷病休暇、未就学の子どもの通院・予防接種・健康診断受診、要介護状態の家族の世話、裁判員休暇
リフレッシュ休暇 勤務年数に応じた日数

(その他制度)
働き方 ・時間単位有休、フレックスタイム、時差出勤、時短勤務等の制度導入
・年間有給休暇取得目標を80%以上とし、部署毎の有休取得ランキングを社内公表
福利厚生 ・保養所、健保提携保養所
・ベネフィットステーション
・永年勤続表彰制度
・ボランティア活動支援制度

■カジュアルデー

当社では、スーツなどフォーマルな服装ではなく、『ビジネスシーンにふさわしいカジュアルな服装(ビジネスカジュアル)』で全日勤務を行っています。

■社内コミュニケーション活性化への取組み

(各種イベント活動)

働き方改革「ENEX EARLY BIRD」促進の具体策の1つに「コミュニケーションの質ランクアップ」を掲げています。
縦・横・斜めの関係性を構築できるよう、部門間横断研修や全社イベントの開催、社外イベント参加奨励などを行っています。

(社内コミュニケーションスペースの設置)

働き方改革の取組みの一環として、事業部門・会社の垣根を超えたコミュニケーションを活性化するため、社内コミュニケーションスペースを各地で設置しています。コーヒーを飲みながらリフレッシュ、1人で集中して仕事をする、社内イベント等、様々な用途で使用しています。

・仕事と育児・介護の両立

伊藤忠エネクスでは、育児や介護といったライフイベントに左右されることなく、仕事と家庭を両立できるよう、さまざまな制度策定、環境整備に取り組んでいます。

■出産・育児関連

(妊娠・出産・育児期間の各種制度等)
妊娠休暇 10日
配偶者出産休暇 5日間
出産時費用補充手当 ・第1子:30万円
・第2子以降1人につき:50万円
時差出勤 育児期間中の時差出勤を育児休業規定内に明記
時短勤務 子どもが小学5年生に達するまで
育児支援 ベビーシッター利用補助券の配布

■介護関連

要介護となるご家族がいる社員の「働き続けたい」を実現するため介護休暇や介護休業、時短勤務制度などを整備し仕事と家庭の両立を支援しています。介護休業は法定93日のところ、1年間取得することができます。

■両立支援ハンドブックの発行

仕事をしながら安心して妊娠・出産・育児・介護ができる環境を整備するため、社員向けに『両立支援ハンドブック』を発行しています。このハンドブックには、妊娠・出産・育児・介護、それぞれの場面ごとに関連する法律や支援体制、社員から寄せられた声をまとめています。現在、育児中の男性社員・女性社員だけでなく、今後、出産・育児を経験する社員や将来誰にでも起こる可能性がある介護に対する事前準備、周囲の同僚や管理職への理解促進にも活用しています。

■次世代育成支援対策推進法の取組み

次世代育成支援対策推進法に基づく「行動計画」を策定し、従業員の仕事と子育ての両立を図るための雇用環境の整備を行っています。

■育児・介護関連 人事データ

詳細は、人事関連データをご覧ください。

 

●人材育成

様々な事業環境で活躍するマルチ人材を育成するため、体系的な能力開発プログラムを実施しています。すべての従業員が同じ道を歩むのではなく、一人ひとりが自分の道を切り拓いていけるよう自らを見つめながら学ぶキャリア開発、教育・研修制度を展開しています。

求める人物像

「社会のパートナーとして、自ら、新たな発想で考え、果敢に行動し、成し遂げる人」

・教育体系図

・エネクスグループ全体の人材育成強化

グループ全体のボトムアップを図るため、従来のOJT教育に加え、ITや財務、法務などの管理業務リテラシー向上を目指し、当社実務担当者による勉強会を開催しています。また、国内外で活躍できる人材の育成を目的として、2018年度から海外就労研修を実施し、これまでに東南アジアを中心に8か国へ派遣、延べ20名が参加しています。エネクスグループ全体の成長を支える人材を育成していきます。

(2018年度からの海外派遣実績地)

・ファイナンス研修の実施

ENEX2030’23-’24で掲げる「組織・人材の強化」のもと、2023年度はファイナンスの基本的なフレームワークや分析手法の習得に加え、経営判断における分析力等を養うことを目的として、ファイナンスの専門家が講師を務める全12回の講義を開催し、計80名の社員が受講しました。社員のファイナンススキルを高めることにより、投資案件の遂行力強化に努めております。

・研修所「軽井沢LABO」の設置

2023年に研修所兼保養所を設置しました。人材基盤のさらなる強化を目的とし、日々の業務とは離れた環境で寝食を共にしながら、学び成長する場、一体感を醸成する場として、エネクスグループ人材の成長・活躍をより一層促進していきます。

研修所兼保養所「軽井沢LABO」の外観
 

●ダイバーシティ

ダイバーシティ&インクルージョン宣言

私たちは、会社全体でダイバーシティ&インクルージョンを推進しています。
すべての社員が最大限に能力と個性を発揮し“社会とくらしのパートナー”であり続けるために、年齢・国籍・性別・障がいの有無・価値観・働き方などの「多様性」を尊重し、違いを受け入れ、個を認め、それを「強み」にさらなる変革を起こせるよう、様々な取り組みを推進します。

代表取締役社長CEO
吉田 朋史

ダイバーシティ基本方針

  1. 「ダイバーシティ&インクルージョン」を新しい価値創造の源泉とし、経営戦略として位置付け、持続的な企業価値の向上を目指します。
  2. 社員の多様性を尊重し、一人ひとりが自らの強みを存分に発揮でき、その強みを最大限活かす職場づくりに取り組みます。
  3. 誰もがいきいきとやりがいを持って働くことで、揺るぎない信頼と変革を生み出していきます。

・ダイバーシティの変遷

年度 取組内容
2013 ・ 女性従業員比率約10%
・ 新人事制度改革スタート
・ グループ社内報にて「多様性」を特集、女性の登用等に関するアンケート実施
2014 ・ 諸制度のリニューアル(年間有給休暇日数一律20日/10日間の妊娠休暇新設/時短勤務の期間延長/時差出動の明確化/配偶者の転勤による退職者の再雇用制度)
2015 ・ くるみんマーク2015取得
・ 第1回「エネクスファミリーDay」開催(従業員の児童職場見学)
2016 ・ 働き方改革「ENEX EARLY BIRD」スタート
・ 東京都より「TOKYO働き方改革宣言企業」として承認
2017 ・ カジュアルフライデー導入
・ キッズサテライトオフィス共同利用実験に参加
・ スポーツ活動支援制度導入
・ メンター研修の実施
2018 ・ くるみんマーク2018取得
・ 働きがい調査の実施
・ グループ会社にて外国籍人材を9名採用
・ 新“海外就労研修制度”スタート
2019 ・ ダイバーシティ推進室を設置
・ 女性従業員比率20%
・ 時間単位有給休暇制度の導入
・ 障がい者雇用施設「IBUKI」にて6名の従業員を雇用
・ 初の女性社外取締役就任
2020 ・ 時差出勤・テレワーク環境整備(新型コロナウイルス感染症対策)
・ 働き方に関する社員座談会開催
・ キャリアデザインセミナー開催
・ ライフプランセミナー開催
・ 階層別研修にダイバーシティコンテンツ追加
2021 ・ 初の女性社外監査役就任
・ ダイバーシティステートメント策定
・ 若手抜擢を目的とした「チャレンジ登用制度」開始
・ 第2回働きがい調査の実施
・ くるみんマーク2021取得
2022 ・ 女性管理職比率定量目標設定(2035 年度30%)
・ エリア職の管理職登用開始
・ 階層別研修にLGBTコンテンツ追加
・ ダイバーシティ推進MTG
2023 ・ 人材育成強化・一体感醸成を目的とし、保養所兼研修所(軽井沢LABO)を開設
・ グループ横断ミーティングの開催
・ 全日カジュアルデーを導入

・女性活躍推進への取組み

「当社グループには多様な価値観を活かせる事業がたくさんある」という考え方のもと、2013年より他産業と比べて圧倒的に少なかった女性社員を増やしてきました。現在では女性社員比率20%超となり、様々な分野で活躍しています。なかでも、管理職としての能力を有する社員を、性別や年齢に関係なく積極的に管理職登用することで、女性管理職比率も上昇傾向にあります。属性に拘らず、個人が持つ能力を最大限に発揮し縦横無尽に活躍できるフィールドを引き続き整備していきます。

■女性従業員数・管理職数等の人事データ

詳細は、人事関連データをご覧ください。

■女性活躍推進法への取組み

当社は、女性活躍推進法に基づく「行動計画」を策定し、女性が活躍できる雇用環境の整備を行っています。

・障がい者の活躍

さまざまな形で障がいのある人の活躍を支援しています。

■『IBUKI TODA FARM2』での取組み

2019年5月1日より、埼玉県戸田市にある屋内農園型障がい者雇用支援サービス IBUKI (㈱スタートライン)に参画。現在、当該農園にて7名の障がい者スタッフが活躍しています。(2024年4月時点)