伊藤忠エネクス株式会社

ニチレキ株式会社との資本業務提携に関するお知らせ

2023年10月16日
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ニチレキ株式会社との資本業務提携に関するお知らせ

伊藤忠エネクス株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長CEO:吉田朋史、以下「伊藤忠エネクス」)は、ニチレキ株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:小幡学、以下「ニチレキ」)と資本業務提携契約を行うことを決定しましたのでお知らせいたします。伊藤忠エネクスはニチレキの第三者割当による自己株式処分を引き受けます。本資本業務提携により、伊藤忠エネクスは道路インフラメンテナンス領域事業をさらに強化し、社会問題への取り組みを推進してまいります。
 
 
1.資本業務提携の理由および背景
 
伊藤忠エネクスは、石油・LPガス・電力などのエネルギーだけでなく、アスファルト※1などの産業資材も供給しており、幅広く社会インフラを支えています。アスファルト供給においては、全国に10ヵ所の貯蔵基地と3隻の内・外航船を構え、減少する国内アスファルト生産を補うべく輸入調達による安定供給を行っており、国内トップクラスの供給量を誇ります。中期経営計画「ENEX2030 くらしの原動力を創る」に基づき、産業に新たな価値提供を行うことを狙い、周辺事業分野への進出を積極的に進めています。

ニチレキは、企業文化となっている『種を播き、水をやり、花を咲かせて実らせる』(種播き精神)を基盤とし、それに経営理念である『「道」創りを通して社会に貢献する』とを融合させた企業理念のもと、道路舗装に関する製品、工事、技術等を幅広く提供する事業を展開しています。全国に65ヵ所の拠点を構え、これまでに培ってきた研究開発力や調査技術力を生かし、中期経営計画『しなやか2025』に基づき、CO2削減・長寿命・リサイクル・安全等の性能・機能を有する環境に優しいアスファルト関連製品・工法の提供により、老朽化が進む道路インフラのメンテナンス事業に積極的に取り組んでいます。
 
現在、社会インフラの一つである道路インフラの老朽化は社会問題となっています。そのため、気候変動の影響による度重なる気象災害や大規模地震等への対策、予防保全型インフラメンテナンスへの転換に向けた老朽化対策は、国土強靭化に向けた重要な施策となっています。一方、少子高齢化によるドライバー不足や長時間労働の改善に向けた法改正による輸送能力不足、いわゆる物流の2024年問題は、道路舗装用原料であるアスファルトやアスファルト関連製品の供給に支障を及ぼす可能性があります。

このような外部環境の変化を受け、環境負荷低減型事業を推進するとともに、アスファルトやアスファルト関連製品の安定・安全な供給体制の構築が必要になると考えています。

上記の観点から、道路インフラメンテナンスに係るアスファルト供給を担う伊藤忠エネクスは、改質アスファルト※2およびアスファルト乳剤※3等のアスファルト関連製品の製造・販売のリーディングカンパニーであるニチレキとともに、双方の強みが生かせる地域において、持続可能なアスファルト供給体制の整備検討を共同で推進すること、また、カーボンニュートラル社会構築に向け両社で環境負荷低減に向けた取り組みを推進することが必要と判断し、本資本業務提携に至りました。

両社は関係を一層発展・強化し、企業価値向上に向けた取り組みを推進すべく長期的なパートナーシップを構築することで、国土強靭化の推進に貢献いたします。

2.業務提携の内容等
 
(1)業務提携の内容
  ① ネットワークの活用による物流の合理化
   ・ 双方の強みが生かせる地域での輸送網の共有および輸送の共同化による物流合理化を実行
   ・ 最適な輸送体制構築による顧客および事業領域の拡大を推進
  ② 研究開発と新技術の活用
   ・ 次世代燃料※4および再生可能エネルギーを利用したエネルギーサービス※5等の活用による環境負荷低減型の生産・物流・施工体制の整備
   ・ 環境負荷低減型舗装用材料の新規開発および素材調達
 
(2)資本提携の概要

引受株式数 497,000株
引受価額の総額 998,473,000円

なお、ニチレキは本日以降、市場買付の方法により、伊藤忠エネクスの株式を取得予定です(約10億円)。
3.資本業務提携の相手先の概要

(1) 名称 ニチレキ株式会社
(2) 所在地 東京都千代田区九段北4-3-29
(3) 代表者の役職・氏名 代表取締役社長 小幡 学
(4) 事業内容 アスファルト応用加工製品の製造・販売
建築・土木用資材の製造加工・販売
道路舗装工事・防水工事・上下水道工事ならびにその他の土木工事の請負、これに関する調査・設計・管理 他
(5) 資本金 29億1968万円
(6) 設立年月 1949年9月

※1 主に原油を蒸留して製造される半固体または個体で黒褐色の粘着性物質で常温では固体。砕石や石粉等と混合したアスファルト合材は、一般的な道路舗装に利用。
※2 アスファルトに様々な改質剤を添加し、性能を高めたもの。主に、交通量の多い道路や、排水・低騒音等の機能が求められる舗装に利用。
※3 アスファルトと水を乳化して、常温でも液状としたもの。主に舗装の層間の接着剤や、舗装用常温混合物に使用。
※4 食料と競合しない廃食油や廃動植物油等を原料として製造される次世代型バイオ燃料や、水素等の環境負荷低減型燃料。
※5 顧客のエネルギー使用状況や問題点を分析・把握し、「CO2排出量を削減できる環境負荷の低いエネルギーへの転換」、「高効率エネルギー設備の導入」、「エネルギー管理・保守メンテナンス」などのソリューションをオーダーメイドでご提案するサービス。

以上


【本リリースに関するお問い合わせ先】
伊藤忠エネクス株式会社 産業ビジネス部門 統括部
國貞洋行/Hiroyuki_Kunisada@itcenex.com

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