LNGバンカリング船 2024年に九州・瀬戸内地域で稼働
- 九州・瀬戸内地域における船舶向けLNG燃料供給の事業化決定 -
LNGバンカリング船 2024年に九州・瀬戸内地域で稼働 - 九州・瀬戸内地域における船舶向けLNG燃料供給の事業化決定 -
九州電力株式会社、日本郵船株式会社、伊藤忠エネクス株式会社及び西部ガス株式会社(以下、「4社」)は、本年2月に合弁会社(注1) KEYS Bunkering West Japan株式会社(以下、「KEYS」)を設立し、九州・瀬戸内地域における船舶向け液化天然ガス(以下、「LNG」)燃料供給事業の2024年春頃開始を目指して検討を進めてまいりました。
本日、LNG燃料を船舶に供給するための自社船舶(注2)(以下、「LNGバンカリング船」)1隻の造船契約をKEYS・三菱造船株式会社間で締結しましたのでお知らせします。LNGバンカリング船は2024年3月に竣工予定で、西日本で稼働する初めてのLNGバンカリング船となる予定です。
また、4社は、LNG燃料供給事業を行うにあたり、2022年1月に国土交通省港湾局によるLNG燃料供給施設の形成支援を行う補助事業「港湾機能高度化施設整備事業」へ申請し、2022年3月4日に本LNG燃料供給事業が採択(注3)されました。今後、KEYSは、国土交通省の支援のもと、LNGバンカリング船の建造・運航管理を実施し、LNG燃料供給事業を行ってまいります。
4社及びKEYSは、環境負荷の低いLNG燃料(注4)を取り扱う本事業を通じて、カーボンニュートラル社会の実現に向けた温室効果ガス排出量低減に貢献してまいります。
注1 合弁会社の概要
① 商 号:KEYS Bunkering West Japan株式会社
※KEYS(キーズ)は、Kyushu、Enex、Yusen、Saibuの頭文字
② 本店所在地:福岡県北九州市
③ 代 表 者:満吉 隆志
④ 事業内容 :LNG燃料販売事業、船舶保有事業
⑤ 株 主:九州電力株式会社 40%
日本郵船株式会社 40%
伊藤忠エネクス株式会社 15%
西部ガス株式会社 5%
⑥ 設立年月日:2022年2月2日
注2 LNGバンカリング船の概要
全 長:82.4メートル
全 幅:18.2メートル
喫 水:4.8メートル
総トン数:約4,850トン
LNG積載容量:3,500m3
推進システム:電気推進(LNGとA重油のDual Fuel)
竣工予定時期:2024年3月
造 船:三菱造船株式会社
注3 令和3年度LNGバンカリング拠点形成事業(国土交通省)に採択
注4 船舶燃料として使用されている重油に比べてLNG燃料は環境負荷が低く、硫黄酸化物(SOx)や粒子状物質(PM)の排出は約100%、窒素酸化物(NOx)は最大80%、二酸化炭素(CO₂)約30%の削減が見込まれる。
※仮に年間10万トンのLNG燃料を供給した場合、船舶燃料を重油からLNGに転換することによる二酸化炭素削減量は約10万トン-CO2/年が見込まれる。
<会社概要>