伊藤忠エネクス株式会社

廃食油等を原料とした次世代ディーゼル「リニューアブルディーゼル」を保線機械「モーターカー」に導入します

2024年03月29日
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廃食油等を原料とした次世代ディーゼル「リニューアブルディーゼル」を保線機械「モーターカー」に導入します

西武鉄道株式会社(本社:埼玉県所沢市、代表取締役社長:小川 周一郎、以下「西武鉄道」)と伊藤忠エネクス株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長CEO:吉田 朋史、以下「伊藤忠エネクス」)は、2024年4月1日(月)より西武鉄道の鉄道保線機械「モーターカー」の燃料として次世代バイオディーゼルであるリニューアブルディーゼル(以下「RD」)を導入します。リニューアブルディーゼルを使用して運用する鉄道保線機械は日本で初めての事例です。

世界最大級のリニューアブル燃料メーカーのNESTE社が製造するRD(Neste My Renewable Diesel)は廃食油や廃動植物油等を原料として製造され、ライフサイクルアセスメントベースの温室効果ガス(GHG)排出量で石油由来軽油比約90%削減を実現します。RDは、既存の車両や給油関連施設をそのまま利用できるため、脱炭素施策に係るコストを最小限に抑えてGHG排出削減に大きく貢献できる燃料として期待されています。本施策は伊藤忠商事株式会社がNESTE社とRDの日本国内向け輸入契約を締結、伊藤忠エネクスが国内のRD輸送及び給油に係る一連のサプライチェーンの構築を行ったことにより実現したものです。

西武鉄道では、軌道を直すために必要な物資を工事現場まで運搬する保線機械である、モーターカー1台において、従来の軽油に替わる燃料として、RDを100%使用します。これにより年間で3.5トンのCO2排出量が削減できる見込みであり、西武グループ全体で2030年度までに2018年度比46%削減という環境負荷削減目標の達成に寄与します。また、RDを使用するモーターカーには持続可能な社会の実現に向けた取り組みをイメージしたラッピングを施します。

西武鉄道では、2024年1月1日より、西武鉄道全線で使用する全ての電力を実質的に再生可能エネルギー由来の電力とし、実質CO2排出量ゼロで運行しているほか、「サステナ車両(※)」を活用し早期に全車両VVVF化を行うなど使用電力量の削減を図るなどの取り組みを実施しています。今回の保線機械へのRD使用も含め、引き続き地球温暖化抑制へ貢献する取り組みを多角的かつ積極的に進めてまいります。

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