付加価値の基となる３つの力

専門商社として長年培ってきたノウハウや豊富なネットワークを駆使し、お客様の経営に役立つ“価値”を提供するのが、伊藤忠エネクスの存在意義です。お客様だけではなく、各ステークホルダーとの交渉や時代のニーズを捉えた発想力、そして、お客様並びに各ステークホルダーとの関係構築などを通じてお客様の事業拡大に貢献しています。

松永 昂

電力・ユーティリティ部門
電力販売部　
TERASELソーラー・EV課　
※取材当時

私は、2017年から2019年までドバイに駐在し、マツダ車をドバイとその近隣6ヵ国に卸していました。メーカーと現地の販売会社それぞれへ提供する価値を最大化させる提案を考え実行する交渉力、新しい視点から考える発想力、市場動向など常にキャッチアップする情報力を活かし、両者の架け橋となるよう努力しました。人間関係を構築し、この3つの力を磨くことで、卸し先の販売会社を増やしていくことができました。

ガス事業

全国約150万世帯のご家庭や法人のお客様にLPガス・都市ガスを供給し、国内のガス供給における基盤となっています。また、付加価値としてキッチンやお風呂のリフォームといった生活関連商品・サービスや、近年では、太陽光発電システムや家庭用燃料電池などの環境に配慮した商品の提案も行っています。加えて、非常用電源として利用可能な家庭用リチウムイオン蓄電システムなどのスマートエネルギー機器の販売にも注力し、より快適で豊かなライフスタイルの提案を追求しています。

竹市 有

ホームライフ部門
基盤整備部　海外事業課　
※取材当時

私はフィリピンに駐在し、LPガスの供給ビジネスに携わっていました。日本のようにガスインフラがほとんど整っておらず、LPガスが充填されたタンクに手書きで配送先や顧客情報を記載するというアナログな管理が主流でした。それをバーコード管理するシステムを導入し物流の効率化を行いました。伊藤忠エネクスでは供給のみならず様々なソリューション提案も行っています。

石油事業

石油製品を使用するあらゆる法人企業へ多種多様なエネルギーを供給しています。カーライフ部門では、全国で約1,600ヵ所の系列CS（カーライフステーション）※へ燃料油の供給とソリューション提供を行っています。地域に根差し、あらゆるカーライフニーズにお応えすることで、自動車と共に快適に暮らせる社会の実現を目指します。産業ビジネス部門では、全国で約3,000の事業所への石油製品供給の他、アスファルトなどの産業用資材、船舶用燃料等あらゆる法人企業へエネルギーを供給しています。また機能として、石油製品のトレード事業や、タンクオペレーションを含めた需給調整機能も有し、国内の産業や流通インフラを支える存在として事業を拡大しています。※CS（カーライフ・ステーション）：当社が提案する複合サービス給油所

田島 隼人

カーライフ部門
東日本営業部　
中部販売支店　
※取材当時

私たちが燃料油を供給しているCSへは、石油製品のみならず、車関連のサービス提供や販促支援、電力の供給等、総合的な観点から提案を行います。その際、最も重要なのはお客様と密にコミュニケーションをとることです。社会的ニーズや店舗の声、両方を大切にすることを心がけています。

電力事業

2016年4月1日から始まった「電力小売の全面自由化」。伊藤忠エネクスでは2010年よりいち早く電力小売事業へと参画し、全国各地に電力を供給しています。また全国各地に再生可能エネルギーをはじめとした多数の発電所を有し、発電から販売まで一貫した供給体制を築いています。2012年には東京都市サービス㈱をグループ会社化し、熱供給ビジネスにも進出しています。部門横断的に事業を展開し、新たな価値創造を推進すると共に、再生可能エネルギーの普及・拡大を推進し、環境負荷が低く快適なエネルギー提供を行っています。

松永 昂

電力・ユーティリティ部門
電力販売部　
TERASELソーラー・EV課　
※取材当時

私が所属しているのは、主に国内向けの太陽光ビジネスを行う部署です。従来の太陽光のビジネススキームは売電ありきで考えられたものでしたが、今日、売電価格は低下しているのが現状です。そのため、売電するのではなく、自分たちで使用していくことを見据えたビジネススキームを構築することが必要です。どういうスキームであれば、お客様のビジネスに役立てるインフラサービスをつくれるのか。それを考えていくことが、長年にわたってエネルギーの可能性に注目してきた伊藤忠エネクスの役割です。