伊藤忠エネクス株式会社

リニューアブルディーゼル

リニューアブルディーゼルとは

食料と競合しない廃食油や廃動植物油等を原料として製造される次世代型バイオ燃料で、ライフサイクルアセスメントベースでのGHG 排出量で石油由来の軽油と比べて約90%の削減を実現します。HVO(Hydrotreated Vegetable Oil:水素化処理油)の一つであり、既に欧米を中心に広く流通実績があります。

リニューアブルディーゼルの特徴

脱炭素化対応のための導入コストを最小限に抑え、GHG 排出削減にも大きく貢献できる「次世代バイオ燃料」として、今後の陸上輸送分野でのさらなる利用拡大が期待されます。伊藤忠商事㈱とともに日本国内での普及を目指しています。

特徴
メリット
煤がでない
NOX・PM低減、環境負荷低減・労働環境を改善
引火点70℃以上
危険度が低く、取り扱いや保管が安全 ※第2石油類
CO2排出量削減
CO2排出量▲70-90% ※LCA上の軽油対比
流動点▲30℃
寒冷地でも使用可(特3号軽油相当)
貯蔵安定性
長期貯蔵・BCP対策に最適
高セタン価
70+の高セタン価、始動性の向上
高い信頼性
国際持続可能性カーボン認証(ISCC)を取得


使用用途

主に輸送用トラック・バス等で使用され、いわゆる「ドロップイン」燃料として、既存の車両や給油関連施設を活用することが可能です。

導入事例

当社は日本初となるリニューアブルディーゼルのコンビニ配送車両への利用や商用トラック向けリニューアブルディーゼル給油拠点の運用について他社と協働で進めています。
この他にも、当社が協賛するTEAM IMPULが使用するレース用発電機、タンクローリー車、旅客バスなどにも採用されています。
また、船舶燃料としてリニューアブルディーゼルを100%使用する初の事例にも取り組んでいます。


ニュースリリース詳細はこちらから
◆2024年 4月 8日 名古屋港を起点とするコンテナ陸上輸送でリニューアブルディーゼルの実証実験を開始 ~輸送車両で使用する軽油からの切り替えを検討~
◆2024年 3月29日 廃食油等を原料とした次世代ディーゼル「リニューアブルディーゼル」を保線機械「モーターカー」に導入します
◆2023年12月15日 大阪・関西万博の建設工事において次世代バイオ燃料「リニューアブルディーゼル」の長期実証実験を開始
◆2023年 9月 7日 スーパー耐久シリーズ2023第5戦で MAZDA SPIRIT RACINGの参戦車両にリニューアブルディーゼルが使用されました
◆2023年 9月 5日 東京都バイオ燃料活用における事業化促進支援事業 採択について ~リニューアブルディーゼルを用いた脱炭素化推進事業~
◆2023年 8月1日 「北九州空港エアポートバス(小倉~北九州空港線)」において、脱炭素の取組みを推進する、純度100%の再生可能資源由来燃料のバスを実証運行します
         (「第36回わっしょい百万夏まつり」にてラッピングバスをお披露目します)
◆2023年 4月28日 大阪・関西万博の建設工事でリニューアブルディーゼルの実証利用を開始 ~工事で使用する軽油を切り替え、CO2削減を目指す~
◆2022年 8月31日 大阪府カーボンニュートラル技術開発・実証事業採択について ~大阪・関西万博に向けたリニューアブルディーゼルの建設・輸送分野での活用~
◆2022年 8月23日 新たな給油拠点を活用した「リニューアブルディーゼル」の幹線輸送での実証利用を開始
◆2022年 7月27日 国内初、船舶における『リニューアブルディーゼル』専焼での供給を実現いたしました
◆2022年 7月 5日 廃食油等を原料とする「リニューアブルディーゼル」で走る日本初の旅客バスが誕生!
◆2022年 4月14日 TEAM IMPULが使用するレース用発電機でリニューアブルディーゼルが使用されました
◆2021年11月 1日 日本初、常設リニューアブルディーゼル給油拠点を開設いたしました~国内陸上輸送分野におけるリニューアブル燃料の利便性向上への取り組み~
◆2021年 5月31日 陸上輸送分野における再生可能資源由来の燃料ビジネスについて

使用上のご注意

●リニューアブルディーゼルと他の油種を混和しないで下さい。
(給油する車両はリニューアブルディーゼル専用となり、タンクなどに貯蔵する場合も同様です。)
●使用に伴い適切な手続きが必要となりますのでご注意下さい。
●各地方自治体により切り替え時の対応が異なるため、ご利用開始・終了の際は、必ず事前にご連絡ください。

【お問い合わせ先】

産業ビジネス部門 環境ビジネス部 次世代燃料開発課
(TEL)03-4233-8073
(FAX)03-4533-0115