伊藤忠エネクス株式会社

汚染防止と資源循環

●方針

汚染防止方針

伊藤忠エネクスグループはグループ環境方針に基づき、地球環境の保全法規制や協定及び自主基準等を遵守するとともに下記の事項を実践し、事業活動における環境負荷を最大限に抑制することに努めてまいります。

1.大気汚染物質の排出削減
2.有害物質、各種廃棄物及び排水の排出削減・適正処理
3.浄化槽の適正な保守点検・検査
4.フロン排出法に基づく点検、処理において法令及び法定よりも厳しい基準の自主点検

 

資源循環方針

伊藤忠エネクスグループはグループ環境方針に基づき下記の事項を実践し、循環型社会の形成へ貢献し、持続可能な社会を率先して実現してまいります。

1.廃棄物排出量の削減
2.資源の使用量削減と有効活用
3.リサイクルの推進
4.事業投資先や取扱商品を含むサプライチェーン上の資源の持続可能な利用
5.お客様、お取引先、サプライヤー、地域社会、社員等のステークホルダーと協働した循環型社会の構築と問題解決に向けた取り組み

 

●グループ内での取組み

・土壌汚染防止の取組み

当社グループが保有する施設では自主保安基準と土壌汚染管理規定に則り、法定以上の基準で設備点検や土壌汚染調査を実施することで、保安事故の発生を未然に防止しています。特にガソリンスタンドでは地下貯蔵施設からの土壌汚染を防止するため、毎日の細やかな在庫管理を通じ、タンクの損傷による水入りや漏洩が無いか確認をしております。

・環境関連法令の遵守

■ISO14001認証プロセスでの確認

ISO14001の認証プロセスの中で「エネクスグループ法規制一覧表」を作成し、「廃棄物処理法」、「フロン排出抑制法」、「浄化槽法」については、毎年行われる外部審査・内部監査で遵守状況を確認しています。

■特別管理産業廃棄物管理責任者の配置

揮発性を有する商材(ガソリン、軽油、灯油等)を扱う当社グループのガソリンスタンドでは、お客様から廃灯油等を引き受けるために必要な特別管理産業廃棄物管理責任者を配置しております。

■産廃法/電子マニフェストの導入

産業廃棄物処理の「事務処理の効率化」「法令順守」「データの透明性」を図るため、日本廃棄物処理振興センターが運営する電子マニフェストシステム(JWNET)へ2023年4月に加入し、伊藤忠エネクス全事業所で、電子マニフェストを導入しました。

・ごみ削減の取組み等

■紙利用の削減(ペーパーレス化)

(社内)全社的にペーパーレス・DX化を推進し、コピー用紙の使用量を毎月モニタリングしています。
(社外)グループ会社や販売店様が運営するカーライフステーションでスマホ給油を導入しているほか、各部門において
    検針・保安業務をデジタル化し、ペーパーレスと業務効率化につなげています

■プラスチックごみの削減対策

(社内)本社では、プラスチックごみを減らす取り組みとして、来客呈茶用のペットボトルをラベルレスに変更、
    プラスチックマドラーや個包装コーヒーミルクを廃止しました。
    本社から出る不燃性廃棄物やペットボトルは原則として100%リサイクルされています。

■資源循環の取組み

(社外)毎年株主様にお送りしている卓上カレンダーはリング部分も含めすべてリサイクル可能な素材を使用しています。

 

●外部との取組み

・CO₂を活用した大豆育成プロジェクト

当社は、佐賀市、国立大学法人佐賀大学、不二製油グループ本社株式会社と共同で2022年よりCO₂を利用した大豆の育成研究プロジェクトを開始しました。当研究プロジェクトは、CO₂を吸収することにより成長が早まる大豆の特性を活かした効率的な大豆の生育を研究するもので、将来的には佐賀市の清掃工場にあるCCU(Carbon dioxide Capture and Utilization)で回収されたCO₂を利用することを念頭に置いており、カーボンリサイクルにつながる取組となります。

(佐賀市の清掃工場にあるCCU)
  ※詳細は、ニュースリリースをご覧ください。

・バイオマス燃焼灰を活用したCCS(二酸化炭素の回収・貯留)の実現

サプライチェーン上の資源の持続可能な利用を促進するため、バイオマス発電所や石炭火力発電所から排出される燃焼灰を、様々な資材として使用できるリサイクルビーズにして販売しています。さらに株式会社トクヤマとCO₂固定型リサイクルビーズの共同研究・試験施工を行っており、発電所より発生するバイオマス燃焼灰に、セメント工場から発生した排ガス中のCO₂を固定した後、これを原料としてCO₂固定型リサイクルビーズを製造し、路盤工事に適用することでCCS※を実現しました。
※Carbon dioxide Capture and Storage(CO₂の回収・貯留)

CO₂固定型リサイクルビーズ
  ※詳細は、ニュースリリースをご覧ください。