健康経営と労働安全衛生

「より良い会社」「働きがいのある会社」「家族・社会に誇れる会社」であるために

社員の健康保持増進と安心して働くことができる環境を整え、社員一人ひとりがやる気とやりがいをもって活き活きと働くことができるよう健康経営を推進しています。会社の成長を支える社員のモチベーションと生産性向上、組織の活性化によりパフォーマンスの最大化を目指しています。

健康経営コミットメント

伊藤忠エネクスは“社会とくらしのパートナー 〜エネルギーと共に・⾞と共に・家庭と共に〜”を経営理念として掲げ、お客様の求めるサービス・事業の追求と社会の持続的発展に努めてきました。
これまでも、これからも、いつもお客様に寄り添い、価値を創造していく。その原動⼒は社員⼀⼈ひとりの健全な心と体であると考えています。
すべての社員が最⼤限に能⼒と個性を発揮し“社会とくらしのパートナー”として貢献し続けるために、社員と家族のいっそうの健康維持・向上に努め、安心して活き活きと働き続けることのできる会社を実現します。

2020年3月 代表取締役社長 岡田賢二

グループ行動宣言(社員との関係)

私たちは、関係するすべての社員の健康と安全に配慮し、安全で働きやすい職場環境をつくる努力をします。
※伊藤忠エネクスグループ行動宣言より抜粋
(グループ行動宣言は、役員・社員全員が毎年確認し、すべてのステークホルダーに向けてコミットしています。)

 伊藤忠エネクスグループ行動宣言 全文

働き方改革「ENEX EARLY BIRD」

当社グループは働き方改革「ENEX EARLY BIRD」のもと、社員の健康推進や一人ひとりの生き方を大切にし、多様な人材が力を活かせる体制作りに取り組んでいます。
社員一人ひとりにとって「より良い会社」「働きがいのある会社」「家族・社会に誇れる会社」を実現します。

【アプローチとKPI】
1.夜型残業から朝型勤務に転換
2.顧客や社内の会食・飲み会は22時まで
3.有休休暇の取得率 目標80%以上
4.BMI25未満の社員割合 目標8割以上
5.非喫煙者の社員割合 目標8割以上
6.コミュニケーションの質を2ランクアップ
7.会議・ミーティングの質を2ランクアップ
8.資料・文書の質を2ランクアップ

健康増進に向けた具体的な取組み

【推進体制】
健康増進を経営課題として戦略的に実行する体制を構築しています。
2016年に代表取締役社長が宣言し、促進を開始した働き方改革「ENEX EARLY BIRD」で、3つの柱の1つとして「健康重視」を掲示、2020年3月に「健康経営コミットメント」を表明しました。コーポレート部門長および人事総務部長が健康経営推進担当者となり、人事課、健康管理室、社会貢献・総務課ならびにその他各部署が実施策を企画立案・実行し社内へ浸透を図っています。2020年度からは年間の健康経営レビューを役員会議に上程し、これまで以上に強い発信力をもって社内の健康風土醸成に努めます。
人事総務部長が委員長を務める衛生委員会が健康経営推進ならびに労働安全衛生向上の取組みを広く発信、周知し、健康経営のPDCAサイクルを作っており、各委員が従来の衛生委員会の枠を超えて、健康力向上に向けた取り組みを実施しています。
各エリアにおいては、各支店長が衛生推進者となり健康経営推進ならびに労働安全衛生向上のための各施策を実施しています。また、年に2回ほど健康経営推進のための全体会議(健康増進責任者、保健師、組合、衛生委員、衛生推進者が参加)を開催して、健康経営や働き方改革の各施策レビューを行い、健康力改善と生産性の向上につなげています。

【健康経営と生産性】
働き方改革「ENEX EARLY BIRD」でKPIに有給休暇取得率80%以上を掲げ、休暇取得やワークライフバランスを取りやすい風土醸成と環境整備に努めるとともに、効率的な働き方やDX化等によるスマートワークを推進しています。

有給休暇取得率と連結当期純利益の推移

がん・疾病予防策

健康を重視した一層の人材力強化の第一歩として、まずは健康診断とがん検診により自分の体を知ってもらうことを考えています。各年代に応じた健康診断・がん検診は法定項目よりも手厚い内容かつ全額会社負担とし、各個人全員の結果について産業医判定実施、2次検査案内、保健指導のフォローを行っています。会社全体の健康診断結果概要は社内掲示板で開示し、KPIの経年比較と改善策を講じています。

・全社員の定期健康診断受診を就業規則で義務付け(健康診断受診率は毎年100%。未予約者の把握と予約勧奨により全社員の受診をフォロー)
・健康診断とがん検診に関するeラーニング実施(健康推進担当役員のメッセージ入り)
・法定を上回るがん検診実施(年代別)

・2次検査費用補助
(要精密検査、再検査、要経過観察 3ヵ月/6ヵ月の判定が出た社員の該当項目の2次検査費用を会社が負担)
・40歳以上配偶者健診の補助金を支給
(健保組合からの配偶者健診補助とは別)
・がん対策推進企業アクションに加盟し、がん検診の重要性や、がんリテラシー向上のための情報発信

がん・疾病・傷病治療と仕事の両立支援

創業以来のもっとも大切な財産は人であるという考えのもと、がん・疾病・傷病に直面しても、安心して活き活きと活躍できるように、治療と就業の両立支援体制・制度、休業、復職プログラムで社員をサポート。

・長期的な治療が必要になった時のプロセスと支援体制を明示
・長期的な治療が必要な社員の病状、通院の頻度、就業状況に合わせた両立支援プランを策定
・「健康経営ハンドブック」にて両立支援策、両立支援体制、各制度の詳細を掲載
・有給休暇(取得単位:時間・半日・全日)の利用
・未使用有給休暇の繰り越し
(過去2年分の未使用繰り越し有給休暇の振替利用)(バックアップ休暇)
・時短勤務、フレックスタイム制度、時差出勤の利用
・勤続年数に応じた休職給(休職中の給与)の支給
・がん両立支援金制度
(健康保険適用外の先進医療費補助 500万円/回、休業所得補償)
・療養見舞制度
・復職後の体調管理、ケア等に配慮した復職プログラム
・社内両立支援コーディネーターによる相談受付

ヘルスリテラシ—向上策

健康診断結果や健保から提供されるレセプトデータにもとづき、悪化が見られる項目や、KPI未達の項目などにテーマを絞り、毎年健康セミナーを主催しています。2018年度は十分な睡眠が取れていない社員の割合が増えたことから2019年度セミナーテーマは「睡眠」とした結果、十分な睡眠に改善された社員の割合が2018年度67%→2019年度71%に増えました。

健康セミナー(睡眠について)

・「健康経営ハンドブック」を社員向けに公開
(健康経営の目的、コミットメント、各施策・制度を明示)
・新入社員研修および管理職研修にて健康経営についての研修プログラム実施
・産業医による講義を実施
・社員向けの健康セミナーを実施
 [2017年度テーマ]健康全般について(BMI,ストレス、禁煙)
 [2018年度テーマ]笑いと健康について
 [2019年度テーマ]睡眠について
  [2020年度テーマ(予定)] 在宅勤務でなまった体を鍛えなおそう/プレゼンティズム改善
・社内向けポータルや社内SNSで、健康診断全体結果と分析を開示、健康情報を発信
(がん対策推進企業アクションに加盟し、がんリテラシー向上のための情報も発信)
・通信教育受講料の会社負担
(メンタルヘルスマネジメント検定、認知症介助士資格、ストレス対応力など)
・健康情報や診断結果全体概要・改善策を周知
・全役員・社員必修eラーニング(健康経営と健診案内・2次検査)について
・健保組合による個人向け健康ポータルサイト提供

ワークライフバランスの推進

ワークライフバランスと生産性の向上を重要な経営課題と捉え、2016年度より働き方改革「ENEX EARLY BIRD」を発動。そのKPIの1つに有給休暇取得率目標80%と掲げ、毎年取得率は向上、残業時間も減少しています。連結当期純利益は2020年3月期に5期連続となる最高益を達成しています。

・残業の事前申告制度、入退社時刻を正確に記録するシステムを導入/・充実した特別休暇制度
・福利厚生としてJTBえらべる倶楽部を利用 (宿泊費用特別補助、テーマパーク・映画チケット・スポーツクラブ特別補助・生活サポート等)
・有給休暇取得目標を80%以上とし、部署ごとの有給取得ランキングを社内にて公表/・永年勤続表彰制度(特休と旅行券の支給 
・時間単位有休、フレックスタイム、時差出勤制度、時短勤務等の制度導入/・夏季休暇の連続取得(5日間)の奨励
・モバイルワークや出勤のしやすいシェアオフィスを活用した勤務/・保養所

コミュニケーション活性化のための取組み

2016年より始動した働き方改革「ENEX EARLY BIRD」促進の具体策の1つに「コミュニケーションの質2ランクアップ」を掲げています。
コミュニケーションの活性化が組織そして会社全体の生産性向上と健康力向上に直結すると考えています。コミュニケーションの活性化策はストレスの低減だけでなく、イノベーション創発の機会と捉えています。

・営業部門のワンフロア化
・部署ごとのフリーアドレス導入
・イベントも開催できる社内カフェの設置(飲料サーバー、ライブラリースペース、健康器具の設置、昼食・軽食等の購買)
・イベント創出(季節のイベント、スポーツイベント、健康増進にもつながる社会貢献活動の実施等)
 ※社員の家族も適用となるボランティア活動支援制度有
・グループ社内報発行および社内SNSの活用(社内用向けポータル、yammerなど)
・地域の祭りやスポーツへの協賛
・スポーツ部活動費用補助
・オンラインシステム・オンライン会議の活用
・社内デジタルサイネージ活用(情報共有、話題提供)

メンタルヘルス対策

年に1回全役員・全社員・全派遣社員を対象にストレスチェック・ワークエンゲイジメント測定を実施し、個人セルフチェックとセルフケア、産業医と専門家による集団分析・組織診断および高ストレス者への面談・フォローを行い、職場環境改善(ラインケア)と生産性向上につなげています。2020年度ストレスチェック回答者は87%(2018年度は84%)でした。ワークエンゲイジメントレベルは継続して高いポジティブ回答結果を得ています(調査実施会社の実施する他社平均比)

・ストレスチェックの実施とフォロー(高ストレス者への負荷軽減策を適宜検討)
・ハラスメント相談窓口、内部通報窓口、ヘルス・メンタル相談窓口の設置
・健康管理室(保健師・産業カウンセラー)によるカウンセリング
・従業員意識調査の実施
・保健師によるメンタルヘルス研修実施
・就業規則で各ハラスメントを禁止、ハラスメントガイドライン・パワハラガイドラン発行周知、ハラスメント研修
・精神科産業医・両立支援コーディネーターによる面談・ストレスケアや復職サポート

生活習慣病予防

社員の生活習慣病の高リスク者・メタボリックシンドローム割合の増加を受け、2016年より開始の働き方改革「ENEX EARLY BIRD」の促進項目「健康増進」のKPIに「BMI25未満者割合80%以上」「22時以降の顧客や社内会食・飲み会は禁止」を掲げ、予防策やリスク低減のための施策および、高リスク以外の社員のための健康増進の機会づくりにも注力しています。その結果、血圧・中性脂肪数値・GOT、GPT数値の正常化した社員の割合が増えました(2016年度と2019年度を比較)。また、2017年度の特定保健指導実施率(完了率)は15.1%(伊藤忠連合健康保険組合平均8.9%)、2018年度は24%(伊藤忠連合健康保険組合平均20.9%)でした。今後さらにBMIと血糖値の改善に向けた施策を強化します。

・健保組合が実施する重症化予防プログラム参加促進/・22時以降の顧客や社内会食・飲み会は禁止
・健保組合と保健師が連携し、特定保健指導強化/・健康イベント参加促進
・社内スポーツ活動部費補助(5万円/月)/・スポーツチームへの協賛とPRで健康意識醸成
・健康コーナーに血圧計、体組成計完備/・スポーツエールカンパニー認定取得
・スポーツクラブ費用補助/・立ち会議スペースの設置
・社内カフェに健康器具設置/・社内モニターでラジオ体操動画を放映
・購買のカロリー・糖質表示/・階段利用の促進
・健康促進のための書籍貸し出し/・健康アプリ
・青汁、ミネラルウォーター等健康飲料の無料提供         

女性特有の健康課題

中期経営計画「Moving2020翔ける」の基本方針に成長を支える人材戦略として「ダイバーシティの推進とグローバル人材の育成」を掲げており、女性社員の割合と活躍の場が飛躍的に増えています。社員全員が女性の健康課題を知り、性差によるライフイベントの違いを知ることで、一層の生産性向上と良好なコミュニケーション風土醸成、イノベーションの創発につながると考えています。

管理職研修に健康経営・女性の健康課題についてのプログラムを組み入れ

・管理職研修にて女性の健康課題についての研修プログラム実施
・婦人科検診費用の会社負担
・女性専用休憩室の設置(男性専用休憩室も有り)
・社員向け「出産育児両立支援ハンドブック」発行
・育児休業取得中の社員を対象としたキャリア形成支援(男女問わず)
・配偶者健診費用補助(健保組合とは別)と健診案内

感染症予防

当社グループは経営理念「社会とくらしのパートナー~エネルギーと共に・車と共に・家庭と共に~」を掲げ、エネルギーの安定供給を使命としています。感染症の流行も会社の運営に支障をきたす可能性のある事象・リスクと捉え、感染症流行下でもお客様が必要とするエネルギーを安全安心にお届けし続けるために、社員の健康・安全と感染防止を最優先とした適正な全社マネジメントを行っています。

・インフルエンザ集団予防接種を会社内にて実施
・マスクの配布
・風疹予防接種の呼びかけ
・感染症予防に効果のあるアロマ噴霧
・新型コロナウイルス感染症(COVID-19)への対応
  -社長を対策本部長とする新型コロナウイルス感染症対策本部設置し、
   全社対応方針ならびに必要な施策の決定・遂行・情報発信によるマネジメント
  -感染症事業継続計画(BCP)制定
  -新型コロナウイルス対応ガイドライン制定
  -在宅勤務、時差出勤、情報発信
  -社内除菌、衛生管理システム、消毒液・衛生用品の設置
  -職場内ソーシャルディスタンス確保、飛沫防止ガード設置
  -職場内換気量最大化
  -食堂スペースの時差利用促進
  -PCR検査実施

インフルエンザ予防接種の様子(社内)
禁煙対策

社員の喫煙率は全国平均と比較して相対的に高く、喫煙は生活習慣病やがんといった疾病を引き起こすといわれていることから、社員の健康力が当社の持続的成長の基盤と考える当社にとって喫煙率は健康の重点課題と捉えています。2016年より始動した働き方改革「ENEX EARLY BIRD」で社員の非喫煙者割合を80%とするKPIを設定し、各種施策を強化した結果、2016年度の非喫煙者割合は62.5%から2019年度の非喫煙者割合は66.9%と4.4%改善しました。目標達成に向け今後も施策を強化します。

・禁煙外来費用の会社負担
・禁煙補助剤購入費用の会社負担(禁煙ガム、禁煙パッチ、医療用禁煙薬)
・禁煙オンラインサポート費用の会社負担
・喫煙者への禁煙セラピー書籍の配布
・禁煙啓蒙の情報発信(社内向けポータル、セミナー等)
・屋内・屋外ともにすべての事業所で適合要件通りの対策

海外赴任者の健康管理

・渡航前の各種ワクチン接種
・海外出張者・赴任者向け医療アシスタンス・メディカルコンサルティング利用
・24時間体制の緊急サポートシステム利用
・健康相談窓口の設置(国際フリーダイヤル利用)
・外務省「海外安全対策・危機対策」、海外渡航に関する注意喚起の配信

プレゼンティーズム対策

職務執行へ影響を与える疾患をプレゼンティーズムと捉え、所属する健康保険組合の平均レセプト(受診)結果に比し、通院者割合が高い項目に対し、対策を講じています。今後の方針として2021年度以降のストレスチェック時にプレゼンティーズム調査を行い、プレゼンティーズムによる生産性低下、パフォーマンス低下率、プレゼンティズム損失額を算出し、継続的に効果検証を実施する予定です。

・ブルーライトカット仕様のモニター完備(眼科疾患向け)
・睡眠セミナー実施(睡眠障害向け)
・バランスボール、健康器具、運動セミナー、腰痛・ヘルニア・坐骨神経痛改善書籍設置(筋障害・腰痛向け)
・メンタル相談窓口、ハラスメント対策(メンタル疾患向け)
・免疫力を高める飲料無料提供(アレルギー性鼻炎、風邪向け)
・空気清浄機・加湿器設置(喘息向け)
・コーヒーと一緒に提供しているスティックシュガーの廃止(歯科疾患向け)
※プレゼンティーズム:何らかの健康問題によって、業務能率が低減している状況のこと

医療費の推移

健康経営の推進にあたって、社員全員の健康力増進が私たちの社会的使命を遂行する原動力となり、経営理念の実現と企業価値向上に資すると考えています。
医療費の削減数値を健康力増進の一つの参考数値として捉えているほか、疾患群別の全体医療費構成にもとづき、新たな健康増進施策検討を行っています。

当社社員一人あたり(本人・家族)医療費の推移

救急救命と災害時対応

・普通救命講習の受講 
・救急対応マニュアル掲示
・救命用具、防災備蓄品、防災用品、防災マップ完備
・防災・避難訓練の実施
・防災士資格取得社員数200名以上
・BCP活動の定期的実施
・災害対応ベンダー(食糧・飲料)の設置
・本社・各エリア・災害対策担当者の衛星電話所持
・社員の安否確認システム
・緊急連絡網体制の整備

防災・避難訓練

外部評価

当社グループは働き方改革「ENEX EARLY BIRD」を推進する中で、社員の健康増進や一人ひとりの生き方を大切にし、多様な人材が力を活かせる体制づくりに取り組んでいます。
この結果、2017年度より毎年「健康経営優良法人(ホワイト500)」に認定されています。また、定時退社の推進、スポーツを行う社内団体に対し活動費を一部補助するなど社員のスポーツ活動を推奨しており、その結果として2017年度より「東京都スポーツ推進企業」及び「スポーツエールカンパニー」に認定されています。
また、日経スマートワーク経営2021で星3つ獲得、第2回日経SDGs経営調査で星3つ獲得、厚生厚生労働省のくるみん認定も継続して取得しています。

もしもの時

・死亡・障害見舞金
・子女育英資金制度
(社員が死亡または高度障害により退職した場合、その子女に大学を卒業するまで奨学金を支給)
・弔事の旅費支給