中期経営計画「ENEX2030」において、「現場力」が一つのキーワードになっています。 各部門の「現場」で働く、2022年度当社グループ表彰の受賞者4名での座談会を開催し、現場でのリアルについて話し合いました。
瀧:当社グループの現場力と聞くと、「入り込む人が多い」という印象を持ちます。お客様に対して寄り添った営業をしているし、職場で一緒に働く社員同士も仲が良く深い付き合いをしているイメージです。また、各地域の気候や特性を考慮して、全国各地のエリアに合わせた営業を行えているのも当社グループの特徴だと思います。 河田:お客様をとても大切にするイメージがありますね。お客様に対し、ただ商品・サービスを売るのではなく、「より良いご提案をしたい」「もっとお役に立ちたい」という意識が強い社員が多いと思います。 小國:私は管理部門に所属しているので、直接お客様と接点があるわけではないですが、最前線でお客様と接している営業の方や、工場などの現場で業務をされている方、商品を配送してくださる方など、様々な立場の方がそれぞれの「現場」で何が求められているかを自然と強く意識しながら働いていて、それが当社グループの「現場力」の強さになっているように感じます。 松崎:私もバックオフィスの所属ですが、他部署から異動してきた方々を見る機会は多く、多くの方が主体的・積極的に働いている印象です。もちろん、いろいろなタイプの社員がいて、グループ会社ごとの風土の違いもありますが、やり方や思考回路は違っても、「お客様に求められているサービスは何か?」を考えながら動いている点は共通しているように思います。 河田:今回の中期経営計画で「現場力」という言葉が一つのキーワードになっていて、現場に焦点が当てられていることが嬉しかったです。ますます頑張ろうと気合いが入ります。 小國:「現場」は会社の利益が生み出される場所ですし、今までもこれからも「現場力」は重要な力だと思います。
瀧:実際に現場にいると、お客様からは何かあったときの相談相手として期待されているなと感じます。私は現在、車を扱う部門にいますが、「車を売る」にも様々な方法があります。エネクスの1部門の商材に限らず、他部門やグループ会社が持っている様々な商材との組み合わせや多くのサービス事例があるので、それぞれのお客様に合った複数の選択肢をご提案できるのが私たちの強みであり、お客様から求められていることでもあると思います。 河田:私も新たなお客様開拓のためのご提案をしている際、「次にどんなビジネスをしていこうか」とアンテナを張っているオーナーの方々に情報を求められることが多々あります。伊藤忠エネクスグループという、広い視野で情報共有ができることは喜ばれますね。 小國:ネットワークがあるからこそできることですよね。一 方で、自分の会社のことはよく分かるけれども、他の会社や部署で何をやっているのか詳細まで把握できていないこともあるので、もっと情報共有ができるようになるといいなと感じます。 瀧:現状でも、同じエリアでガス事業と石油事業が協働しているなど、エリア内での情報共有はありますね。ただ部分的なイメージが強い印象があります。 河田:それは強く感じます。自分の部署だけではなく、活用できる部署外の成功事例はたくさんあると思うので、もっとグループ内のネットワークを強化できたら更に良い提案につながりそうですね。
河田:現状は私が営業活動をしている高知県内で留まってしまうようなお仕事が多いです。ただ、少しずつ高知から四国の他県へ広がっている案件もあるので、このような事例を増やしたいです。グループ全体の各営業所が、連携して取引できる基盤がつくれるような、働き方をしていきたいと思っています。 瀧:例えば、どんな取り組みですか? 河田:人とシステムをうまく融合できればいいなと思います。現在でも現場力はありますが、皆それぞれ一生懸命でも、どうしても力の差があります。担当者が変わったらお取引がなくなるという事実もあるかと思います。ですから、個人の人柄だけではなく会社としてお客様とつながっていると、基盤が安定するのではないかなと考えています。もちろん、システムでつながっているから現場が頑張らなくてもいいというわけではないのですが、お客様との関係性をもっと強くしていくための仕組みづくりに取り組みたいです。 瀧:仕組みと私たちの営業力で、より強固な営業基盤を創り出していきたいですね。私も、新しいことに挑戦したいという気持ちが強いです。既存ビジネス以外にも、自分たちの持っているインフラを活用する方法もありますし、全く関係なくても社会に必要とされているのであれば、事業として伸びることを見込んでチャレンジした方が良いのではないでしょうか。今までのビジネスの延長線上ではなくとも、いろいろ人を巻き込みながら新たな領域に挑戦していきたいです。 河田:楽しそうですね。聞いているだけでもわくわくします。瀧さんは実際に、ご自身の経験を活かして新しい事業を拡げていっていましたよね。
小國:エネクスグループでの働き方は皆さんどうですか? 松崎:私の会社では試験的に在宅勤務を取り入れています。営業の方々の在宅勤務は難しいでしょうか。 瀧:どちらかというと直行直帰ですね。それでも時短になります。「絶対に出社しなさい」などと縛られることは少ない印象です。 小國:働く場所に限らず、「働きやすさ」は大切だと思います。昨年会社のビジョンをつくる目的で全社員にアンケートを取ったのですが、「働きがいを感じられる会社であってほしい」という意見がとても多かったです。 松崎:それはとても大切ですね。中期経営計画にもありますが、頑張りがより評価されるような仕組みがあってほしいです。 瀧:当社グループは、本当にいい人が多いというイメージがあります。相談がしやすく、みんなで協力してやろうよと、お互いが刺激になることを考えている人が多い印象です。とてもフラットな関係性ですね。こうした人と人の関係性が日常からあることが、新規事業に取り組む際の迅速な動き出しにつながっていると思います。 河田:私は、新規案件開発時に当社グループの良さを感じます。例えば、最近は電気代の高騰もありオール電化の住宅ではなくガス併用住宅も増えています。担当する商材に追い風が吹いている中で、当社グループとして投資力があることが、強い武器だと思います。